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余命三年時事日記

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日本の戦闘者3 荒谷卓

ストライクアンドタクティカルマガジン 令和元年5月号より


 現下の日本は、国際秩序はもとより自国の憲法さえ自ら確立することを放棄して、与えられたルールの中で、プレイヤーとして上手くやっていくことに専念している。しかし、所詮プレイヤーは、ルール・メイカーの手のひらで踊るだけである。

 市場の自由競争を、単純な経済競争と考え、経済政策と経済活動だけで勝負したところで勝ち目はない。自由競争とは、軍事力も含むあらゆる力を自由に行使してルール(法秩序)を創った者が勝つのである。「武」を無視した経済も政治もない。いい意味でも悪い意味でも、「武」なくして秩序の構築は不可能である。

 ここでいう「武」とは自らの思考と行為に関して主体的に規範を確立する気概と実力である。自ら価値規範を確立し、それを実践するところに日本の戦闘者のもっとも大事なものがある。


 当然ながら、自らの人生を全うする価値規範を主体的に確立し実行するためには、勇気と気概がいる。日本の戦闘者の精神とはこの勇気と気概のことだ。この精神を「ますらお」という。神武天皇の長兄五瀬命(いつせのみこと)が自らを「ますらお」とよんだのが始まりだ。

 以来、神武天皇とともに東征し戦ってきた大伴氏、佐伯氏等も、自らを「ますらお」と自負している。この「ますらお」という大和言葉に漢字を当てて「益荒男」とする場合は猛々しい容姿を表現し、勇ましい精神を表現するには「丈夫」とする。その精神が著しく優れている者は「大丈夫」と現す。

 つまり、武士道精神の根幹は、何時如何なる状況にあっても「大丈夫」の気概を体顕できる者である。

 奈良時代の宿禰(武人)大伴家持は、大丈夫とは如何なる者かを万葉集に和歌で綴っている。『海行かば』の歌の原文である。


『大伴の 遠つ神祖(かむおや)の

 その名をば大来目主(おほくめぬし)と 負ひ持ちて 仕へし職(つかさ)

 海行かば 水漬(みづ)く屍(かばね) 山行かば 草生す屍

 大君の 辺(へ)にこそ死なめ かへり見はせじと異立(ことだ)て

 大夫(ますらを)の 清きその名を  古(いにしへ)よ 今の現(をつつ)に

 流さへる 祖(そ)の子ども 大伴と 佐伯の氏は

 人の祖(おや)の 立つる異立て 人の子は 祖の名絶たず

 大君に まつろふものと 言ひ継げる 言の官(つかさ)そ

 梓弓 手に取り持ちて 剣大刀 腰に取り佩き

 朝守り 夕の守りに 大君の 御門の守り

 我をおきて また人はあらじ といや立て 思ひし増さる』


 俺さえいれば日本の守りは大丈夫という気概である。


 また、鎌倉時代の末、幕府の腐敗を憂い北条高時討伐を決した後醍醐天皇が、幕府の圧倒的武力の前に、京を脱出し笠置山に身を隠された折、楠正成を御召になった。その際、天下の情勢と幕府に勝つ術ありやとの後醍醐天皇の御下問に対し、楠正成は次のように答えた。

『北条高時の大逆天ちゅういたすに仔細なし。天下草創の業は武略と知謀の二つ。勢力では勝つこと得がたいが、謀ならばおそるに足らず、合戦の習いにて、一端の勝負のみをお気に召されるな。正成一人なお生きていると聞こえ召せば、聖運ついに開かれるべしと思し召せ』と。

 正成一人生きていれば、後醍醐天皇の御志必ず達成できるとの「大丈夫」の気概を示したのである。そして、事実、できるはずもないと思われた鎌倉幕府の転覆を、正成はやってのけた。


 さらに時を経て江戸幕末、官軍と徳川の関係が隔絶の中、徳川慶喜は恭順・江戸城明渡しの意を西郷隆盛に伝える使者として山岡鉄太郎を呼び出し、朝敵の命が下ったことを落涙して嘆いた。これに対し山岡は、「何を弱きつまらぬ事を申さるるや。謹慎とは偽りで何かほかにたくまれし事でもあるべきか」と問質すと、徳川慶喜は「別心はなし、如何なることにても朝命に背かざる無二の赤心なり」とこたえた。この段に及んで山岡は「真の誠意を持って謹慎のことなれば、朝廷へ貫徹し疑義の念を氷解するは無論なり、鉄太郎においてその辺はしかと引き受け、必ず赤心の様尽力いたすべし。鉄太郎目の黒き内は決してご配慮あるまじき」と断言した。

 そして、すでに江戸総攻撃の官軍の先鋒が品川まで到着し、桐野、篠原、村田等薩摩の猛将がその中に在るところを「朝敵徳川慶喜家来山岡鉄太郎、総督府へまかり通る」と大音上げて通りぬけ西郷隆盛と面接し談判して江戸無血開城の任を果たす。

 後に西郷隆盛はこのときの山岡のことを『命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして、国家の大業は成し得られぬなり。去れどもさ様の人は、凡俗の眼には見得られぬ。道に立ちたる人ならでは、彼の気象は出ぬ也。』と記したとされる。

 楠正成にしても、山岡鉄舟にしても、一人の「大丈夫」の気概と行動が歴史を動かしたのだ。


 日本人の大丈夫の気性は、近代以降も戦争において遺憾なく発揮されている。先に書いた日露戦争時の日本の戦闘者の勇往な戦い方しかり。また、大東亜戦争時も日本人の不撓不屈の戦いぶりに、硫黄島で圧倒的に優勢な米海兵隊が、飯も弾薬もない日本兵に戦闘で負けた。物量と兵力量で圧倒していた米軍は、かろうじて硫黄島は占領したものの、日本本土が近付くにつれ日本兵の抵抗はすさまじさを帯び、米兵は恐怖して精神障害者が急増し戦えなくなった。そこで、原爆を落とし日本人無差別大量殺戮をしたり、ヤルタ会談で日本の領土提供をちらつかせソビエト軍に対日参戦を懇願したのだ。本土決戦まで持ち込めば確実に日本が勝てたことは、後のベトナム戦争を見ればわかるだろう。


 この日本人の精神力が現在の日本の抑止力になっている。日本が今平和であるのは、決して平和憲法、あるいは日米同盟のおかげではない。憲法に戦争放棄を書けば平和を獲得できるのなら他の国々も同じ文言を自国の憲法に定めるはずだが、日本の憲法を真似した国などは無い。また、同盟関係の有効性は国際政治によって変化する。歴史的に親中派の多い米国は、日本より中国が将来性があり重用だと見ている。国益を常に優先する冷徹な国際政治の歴史を見ずに、希望的に日米同盟が日本を守ってくれるなどと考えているのは一部の日本人だけだ。


 我々日本人の祖先が歴史に残した日本の戦闘者の凄まじい戦い方こそが、日本の抑止力なのだ。それを体現できる「大丈夫(ますらお)」の精神を持った日本の戦闘者こそ、日本の救世主である。

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  • yomei

今、日本国にとっての課題は山ほどある。

ただ、重要なことは、国益を考える上で何を優先しなければならないか、である。


経済力優先論者は、金銭的・物質的豊かさが国力を高め、国を豊かにすると考え、毒饅頭でも美味しければそれで良い、儲かればそれで良い、それで傷つく日本人がいても、日本に入り込む敵勢力がいても、経済界の知ったことではないとの共通項を持つ。

ツートラック戦略にいとも簡単に同意することしかり。安全保障を棚上げにしても、韓国に対する輸出管理の適正化を問題視することしかり。昨今の情勢であるにもかかわらず、中国進出の継続により、社員の人命や国防に直結する情報に対する危機管理を正そうとしないことしかり。

 

武田信玄は「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」と言った。

至極名言である。

 

今の日本経済界は、新自由主義・利益優先主義の波を言い訳に、低賃金で外国人労働者を雇い入れ、コストのみで日本人の労働者市場を切り崩している。移民政策にも積極的だ。

敵性国家への情報漏洩、品質低下、劣悪な労働環境など、その弊害が出ても当然だろう。

国民を蔑ろにした建前だけの企業理念、国益よりも企業利益の優先。結果、国益を守ることが企業組織を守ることになる、という最も重要なことを置き去りにし、そのための石垣や堀になるであろう日本人を大切にしようとする配慮を失くした。

コロナ禍がきっかけとはいえ、今になってサプライチェーンの重要性に気付くとは。


企業利益優先の弊害として生じる不利益を、日本人は許さない。


グローバル化とは、その根底に国家意識を持たないということではない。

極限までそれを表面化させないだけである。GAFAやテスラを見れば一目瞭然ではないか。日本の経済界が理解していないはずがない、と感じるのは少数派だろうか。

ただ単に、ふらふらと漂流する迷い船のような状態であるならば、意図を持った海賊船の絶好の餌食になることは、幼いころから童話などで学んでいるはずなのに。



少子化対策優先論者は、人的導入を叫ぶ。いわゆる移民政策だ。

そもそも、日本人は寛容である。イエズス会が連れてきた黒人奴隷「弥助」を、織田信長は人物評価のみで側近中の側近に召し抱えた。

古来より日本人は、無条件の差別意識や排他意識は持ち合わせず、弱い者、困っている者はもちろんのこと、自分と違う意見の者や、失礼な振る舞いをする者であっても、寛容の心をもって接する。

また、個人の利益を優先することを何よりも恥として来た。

しかし、そうであっても、単に数の上での国民を増やせば良いという問題ではない。


日本は、日本人特有の精神文化と、天皇を仰ぐ精神の集合体が形成しているのである。

郷に入れば郷に従え。

何よりも日本の風土を尊重しなければならない。


最低でも、少子化対策には入国管理・住民管理・出自管理が必要であろう。

アメリカでは、市民権取得の宣誓式で、「忠誠の誓い」において以下の5つを誓う。

◎ アメリカ合衆国憲法への忠誠の誓い

◎ 以前保持したすべての外国への忠誠の放棄の誓い

◎ 国内外の敵からアメリカ合衆国憲法を守る誓い

◎ 法律が定めた場合、兵役に従事する約束

◎ 国家の大事の際、法律が定めた市民としての義務を果たす約束

(ケント・ギルバート著「アメリカ人だから言えた戦後日本教育の不都合な真実」から)

しかし日本では、「日本国籍を取得したのは、ただ単に都合が良いから、便利だから。」と、テレビ番組で中国人がその本音を平然と語った。

日本では、スパイであることが明確であっても、移民・国籍変更が容易にできるのである。

日本を蝕もうとする者たちが入り込むスキを与えることを、どう考えているのだろうか。


自国のドアや窓を野放図に開放し、来訪者を迎合することは国益ではない。



平和優先論者は、その言葉に大きなウソを隠していることをわかっているのだろうか。

「平和」の対極は「戦争」である。

したがって、平和を語るには戦争を語らなければならない。

日本の平和を希求すると言うのなら、日本が侵略されるシミュレーションを、保守論客が考え付かない、およそ確率的にそれはないだろうというところまで予想し、それに対処する法案を提示しなければならない。

必然的に、国防の増強を何よりも訴えることになる。

他方の「軍事侵攻、侵略戦争」の可能性を考慮せず、当方の「軍事力放棄、軍事対策否定」だけを声高に叫ぶのが、本当に日本国の安全の為になるのか、本当に日本国の安全を考えているのかは、火を見るより明らかである。

なのに、「憲法9条があれば戦争できないから戦争にはならない」「国防力を高めれば、他国を挑発し、戦争の危機を煽るから戦争につながる」「戦争のできる国にするのか」と、平気で言うから呆れるばかりである。

また、その言動に付和雷同する者が、有権者として日本の足を引っ張っている。


安全を担保するには、危険回避策と危険対抗策が必須である。

平和を担保するには、戦争抑止策と戦争対抗策が必須である。


学校で是非とも教えていただきたいものである。



人権優先論者は、特定の個人の自由権と幸福追求権を第一義とし、その視点からすべてを語ろうとする。そこには、憲法14条を水戸黄門の印籠とし、暗黙の解釈幅を主張する。

日本を蝕もうとする者、もしくはその操り人形になった者は、意図的にその解釈幅の一方に偏り、あらぬ方向に日本を導こうとする。

平行線に1度でも角度をつけて延長線を描けば、時間とともに大きな隔たりができる。その角度を持たされた平行線に対して、同様に1度の角度をつけて延長線を描けば、さらに偏位は大きくなる。

平等や思想信条の自由を前面に押し出すのは良い。

法律実務家が法の範囲で力を誇示するのも良い。

法令の解釈もあるだろう。どの判例を適用するかの裁量権もある。

報道の自由権もあるだろう。

しかし、深部に共通した悪意を存在させてこれらが連携した時、巨大なモンスターが生まれる。おそらく、今までにも、数多くの不可解な事件がそういった巨悪の餌食になったことだろう。姿の見えない巨大なモンスターに日本人はいいようにされてきた。

このブログの読者はすでにご承知であろうが、幸か不幸か、今般の「懲戒請求不当訴訟」において、それが明るみにされてきている。


志士の行動によって司法に巣くう巨悪が炙り出されている。


国家運営にとって、内政・外政ともに重要ではあろうが、内なる敵、獅子身中の虫を駆逐することが喫緊の課題である。既に狼煙が上がっていることを、志のある国会議員、公務員、有権者には理解していただきたい。


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  • yomei

佐々木亮と嶋﨑量はどちらも【労働者側に立った労働事件の弁護】を多く手掛けておられますよね。

言わば、「弱者の味方」のはず。わざとくたびれたスーツ着て出廷する程度には。

嶋﨑センセイはYoutubeの「チカラいっぱい」ブチギレチャンネル!で動画投稿もされておられますね。

『ブチギレ!!』だなんて気炎を吐いてますけど、センセイ、

【8700万円もの賠償金ゲット】するんですから、何もそんなアオスジ立てなくても。

実際のところ、内心は笑いが止まりまへんのとちゃいます?

しかも回収のヨゴレ役は、ウシジマ…じゃなくて「死神くん」こと若手の西川君にお任せで。


そんなセンセイ方が法律に無知な国民から認容額ベースとはいえ

【3億円もの高額な賠償金】をかっぱぐさまは、世間の目にどう映るのかな?


いや、「かっぱぐ」だなんて人聞きの悪い。

モチロン合法ですよ?

法律でメシ食ってる弁護士ですから、法に則った回収しかしません。

(えっ、領収書の発行義務はどうなんだ、って?

民法第486条は任意規定ですから。出さなくても別に違法じゃないんで。

何十万振り込まれても、お願いされても、出したくないものは出しませんよ。

国税から「お尋ね」でも来たら大変だ!)

(国税も職員が持続化給付金詐欺をはたらいて、逮捕者出してますし、名誉挽回で色々動くかしら?)


定期的に、【嘘偽りのない数字】を世間さまにお示しする。

そして下記のような原告弁護士と裁判所のセットプレイも明るみにしていく。


「みなさーん、確たる根拠なく弁護士を懲戒請求すると30万払わされますよー」

「ホラ、佐々木センセイは、実際に裁判所から『1億3000万貰ってヨシ!』って認められてます。

差押えのゴーサインだってゲットしてるんですよー」

「佐々木弁護士ってハンパないですよねー42000人居る弁護士の中で一番多く国民を訴えてるんですよー」



当ブログでは、これからも日本の司法腐敗を具現化した「懲戒請求裁判判決認容額」ならびに「原告代理人による回収額」とそれにまつわる信じがたい現実を公開していく所存です。


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